なんかヘンだよなあと思うことって、いろいろあるものですよね?
ここ数年、ずっとヘンだなあと思ってきたことがたまってしまったので、そのうちのいくつかをこの場を借りて吐きます! あくまで僕の勝手な意見なので、苦情、異論は受け付けません。あはは。賛同する方だけ黙ってうなづいていて下さい。
まずは、電車の車内放送や、駅の放送での駅名のアクセントについて。いくらなんでも平板読みはやめてほしい。若い車掌さんが平板読みするだけではなく、さらに驚いたことに、駅で流れるテープが平板読みなのである。言語同断、横断歩道は手を挙げてである。地名のアクセントというのはなかなか難しい。何が正しいか正しくないかというよりも、その地方独特のイントネーションがあって、必ずしも標準語の感覚で言えばいいというものでもない。しかも時代と共に変化もしていく。そこに住んでいる人たちのアクセントと違う読み方はしてほしくないし、いくらなんでも平板読みはないだろう! 鉄道会社として、それくらいはしっかりリサーチして、社員に教育してほしい。
次は「で」の使い方。ここ数年「で」が出過ぎる! ファーストフードでは「3番でお待ちのお客様」と言われ、飲み会の幹事には「時間厳守でお願いします」と注意され、女の子に「コーヒーと紅茶とどっちがいい?」と聞けば「コーヒーで」と答えられる。「澤地さん、2番で○○○○(会社名)の石渡さんです」と電話を回された日にゃあ、さすがにぶっ飛んだ。それは「を」や「に」が正しいだろうと思うことや、別の言い方があるだろうと思うことが多くて疲れる。なんでこんなに「で」を使うようになったの?
言葉の問題は他にも挙げたらきりがない。「〜したいと思います」「〜いただきます」「〜してもらってもいいですか」を使えば丁寧な言い方になると思っている人が多過ぎる。はぁ・・・ 今日んとこはこれくらいで勘弁したろう!
続いて煙草の問題。禁煙、喫煙の問題はここでは語らない。禁煙を叫んでる人が、クルマ乗り回して、地球環境壊したりしてるわけで、ちょいと難しくなるので、それは置いておく。さて、最近はどこでも喫煙場所が決められている。駅でも会社でも。道でも吸えない地区もあるし。で、喫煙場所が決められれば決められるほど、当然喫煙者はそこに集まる。会社でも喫煙場所に喫煙者が仕事中に集まって、煙草吸いながらしゃべくってたりする。ここで情報交換や、仕事の話をすることもあるが、必ずしもそればかりではない。でもこれってなんで許されるんだろう? もし仕事中にOLが集まってジュース飲みながら話してたら、たぶん問題になるよね? 喫煙を禁止することは難しいし、煙草以外でも息抜きすることは誰にでもあるけど、煙草吸ってる時間もさぼってることに変わりないことは自覚した上でそうしてほしい。喫煙時間だけがなんとなく当たり前のように許されてる雰囲気はなんかヘン。
それから「ちりめん」について。ちりめんと言っても、越後のちりめん問屋、水戸黄門の話ではない。歌のビブラートのことである。いわゆるちりめんビブラートのことで、縦糸と横糸の性質を違えることによってできる細かいしわのあるちりめんの布地になぞらえて、口先だけで細かくかかっている深みのないビブラートのこと。もう少し専門的に言うと、秒間6ヘルツ以上(中には7ヘルツ以上の人もいる)の急速なビブラートをかけられる人、いや、かかってしまう人のことを、昔から「ちりめん」と呼んだ。もちろん聞き苦しいし、極端に言えば、歌ってはいけない人で、プロの歌手なんてとんでもない話。だった。が、しかし、そういう歌手が堂々と存在する。中島みゆきはその代表格。古くは桜田淳子、森田健作、渡哲也。最近では宇多田ヒカル、彩戸千絵、ケミストリーの川島要など。それでも、詞や曲の良さ、容姿の素晴らしさ、俳優としての力など、その欠点を補うべくありあまる才能を持っているがゆえにプロとしてやっていけるわけで、存在を否定しようとしているわけではない。ただ、そのちりめんの歌を、震えるような独特の歌唱法などと言って、本人も回りもリスナーも勘違いするのだけはやめてほしい。
さらに「句読点」について。歌詞に句読点をつける人がいる。ここ数年、特に流行りのようである。が、詩はもともと基本的には句読点がつかないもの。しかも、そこにつけるなら、こっちもあっちもつかないとおかしいだろうとも思うし、その規則性がわからない。これ、絶対おかしい。
最後に電車の中での化粧のこと。今さら女性が電車の中で化粧しても、誰も驚かない。ファンデーションを念入りに。ビューラーでまつげクリクリして、揺れる電車でアイラインとマスカラ。当然眉毛もかいて。ま、とにかくスッピンで乗り込んできて、降りて行く時は別人になっていても、もう今さら驚かない。でも許せない。女捨ててるよね? こういう人とだけはつきあいたくない。先日も乗ってくるなり、空いていた僕の隣りにどかんと座り、いきなり化粧を始めて、しまいにはなんと香水までつけた女がいた。その間、たったの2駅。さすがにこれには驚き、怒りを感じた。が、弱気な僕は何も言えず、そんな自分にさらに腹が立つ。ところが、降りようとしたその女の子に声をかけた人がいた。僕とは逆側で女の子の隣りに座っていたオヒョイさん(藤村俊二)のような初老の紳士だった。
オヒョイさん「お嬢さん、お忘れ物ですよ」
女「?・・・・・」
オヒョイさん「匂いを」
女「?・・・・・」
なるほど! そういう言い方があるのかあ。粋だよねえ。でも、まだ若造の僕には真似ができないなあ。当然その女の子には伝わらず、何言ってんだこのオヤジってな顔をして、さっさと電車から降りて行った。でも、車内の何人もの人が心で拍手の瞬間だった。