ここ半年ほど、中古CDが流行っている。と言っても、同じ事務所で曲やアレンジやってるぴーすけと二人で。
ちなみに、ぴーすけっていうのはあだ名です。当たり前だよね。こんなのが本名だったら、是非ご両親に会って、一緒に酒でも酌み交わしてみたいっちゅうもんです。
でも、大学の時に習ってた心理学の助教授は、ポオルっていう名前だった。しかもカタカナで。どうなんだろう、これって・・・
さて、実はiPodのある生活が始まって以来、家にあるCDをパソコンにガンガンぶちこんでいる。とりあえずめぼしい物をざっと入れて、ようやく3,000曲くらいになったが、まだまだ全部入れたわけではないし、ついついいろいろ買っちゃうし、日々どんどん増えていく。おまけに、ぴーすけの自宅スタジオに、ABC順に綺麗に並んでいるCDもまだ何千枚もあって(数えたことないけど壁一面に並んでる)、これも借りてきちゃったりなんかしたりすると、かなり膨大な数になる。
でも、パソコンのいいところは、この何千もの曲を自由自在に並べて、聞きたい曲が簡単に探せること。音楽をやってる者にとっては、データベースとして実に便利! 家でもすっかりCDデッキを使うことはなくなってしまって、パソコンから出力して聞くようになってしまった。
ところが、ここで僕の病気が出ちゃったんです。
ご存じのように、整理整頓病、なんでもちゃんと並べたい癖の僕は、当然パソコンの中のiTunesの状態も、中途半端はイヤ!
たとえば、あるアーティストの3枚目のアルバムだけがあったとしよう。でも、せっかくパソコンにまるでデータベースのように曲が並んでいるなら、1枚目も2枚目も4枚目も欲しい。誰がなんと言っても欲しい。理由なんかないし、たとえ3枚目だけがよかったとしても、やっぱり他のもそろえて、完璧にしたくなる。
で、頭の中、欲しい、欲しいでいっぱいになってくると、もうがまんできない。だけど、でもでも、全部買ってたら、お金がいくらあっても足りない。
しかも欲しいものはCDだけじゃない。洋服も欲しいし、鞄も靴も欲しい。時計も欲しいし、新しいパソコンだって欲しい。車も買いかえたいし、そう言えば家だって・・・できればプール付きの家がいい。はぁー、ため息。話が飛躍しすぎました。
あー、せめて宝くじに当たって、思う存分CDが買いたいっ!
ところが、ある日ぴーすけが、中古CD屋さんって結構使えるよ、と言う。
さっそく調べて、その手の店に行ってみた。幸い家の近くに、本の中古も売り買いしている有名なチェーン店があったので、とりあえずリサーチに。
こ、こ、これが、驚いた!
あのCDが、この安さで! 結構あるじゃないか! しかも綺麗。清水國明のコマーシャルは嘘じゃなかった。
それ以来、そのチェーン店を含め、だいたい5カ所くらいの行きやすい中古CDショップを定期的に巡回して、コツコツと欲しい物を集めている。
何軒か回っているうちに、店によって値段のつけかたが違うこともわかってきた。需給関係、発売時期、汚れ、傷などによって値段は違うのだろうが、その需給関係がたぶん店によって違うのだろうか。チェーン店では、えっ、この名盤がこんな安くていいのかー?ということがしばしばある。マニアックな専門店ではもちろんそんなことはないが、えっ、こんなCDが出てくるのかー?ということもある。うまく使いわけないといけない。
しかも中古品は出会いが大切。こまめにチェックしていないといい物には出会えない。
男には元来、収集癖というのがあるのだろうか。がらくた集めちゃってる少年の気持ちも、フィギュア集めちゃってるお兄さんの気持ちも、骨董品集めちゃってるおじさんの気持ちも、なんか、わかるなぁー。
大型のCDショップに行って、お金に物言わせて買ったり、ネットで簡単にお取り寄せしちゃうのと違って、自分の足でコツコツ買い集めていく。この「コツコツ」っていうのが男心をそそるわけですなぁー。中古万歳!