さてさて、今年も暮れの大掃除の季節がやってきましたねぇ。えっ?! 気が早いって? 確かにまだ11月だもんね? 「暮れ」の大掃除とは言えない? ま、1年に1回のイベントさ。
実は今年、僕の大掃除は10月から始まっていたんですよ。おーい、そこのあなたー。今、引いたでしょ?! またまた掃除魔、整理整頓魔の澤地の話がはじまったと思ってるでしょ? コイツちょっとおかしいんじゃないのって。でも変わってるっていうのはパワーの源だもんね。と、ポジティヴシンキング。いいんです、いいんです。言いたい人は言ってなさいっ! ここからは独り言だと思って書きますよ。
そうそう、昨年も11月から始めたんだよね。結果どうにか予定通り終わり、ほぼ満足のいくものだった。が、やはり「ほぼ」なのであり、反省するべきところは多々あった。暮れの大掃除を終えて、反省会をやって、次の年の作戦を練るのは世界の常識でしょ? ん? 違うの?
そもそも、なぜこんなに暮れの大掃除に命をかけるのか?
まず、年末はゆっくりしたい! コテコテなテレビ番組とか見ちゃって、そのまま食っちゃあ寝の正月に突入したい。せっかくの休みだもん。
次に、年末は寒い! だから掃除なんか億劫でやってられない。できることなら冬眠していたい。ついでに言うと、春は花粉症だし、梅雨は嫌いだから動きたくないし、夏は大好きだから遊んで暮らしたいし、ま、働く気になるのは秋の天気のいい日くらいなのである。
もうひとつ、忙しい年末の限られた時間内で完璧な掃除をするのは不可能だ! それなら1日1か所、少しずつ余裕を持って何日もかけてやればよいではないか。かと言って、毎日毎日連続で掃除を続けるのはいくらなんでもキツイ。
なにバカなこと言ってるんだ。だったら掃除なんかしないで、ごろごろしてるのが一番である。掃除しないで死んだって話聞いたことないもんね、という考え方もあるのはわからないでもない。でもそれは無理! 性分だもの。
で、僕が考え出したのが「10月から毎週末1部屋ずつちょこちょこ片付ける作戦!」。すみません、なんのひねりもないそのまんまので。しかも長い。しかも考え出したというほど大袈裟なアイディアでもない。でも、成功はシンプルな方法に限るんだぜ、ベイベー!
まず、お得意の日程表を作った。こういうの、わくわくしない? 掃除する場所を書いて、それをどうにか週末にあてはめていく。もちろんすでにスケジュールの入っている週もあるから、あーでもないこーでもないと悩む。この悩む感じがいいんだよねぇー、みんなぁ! ん? えっ? なになに? そんなのお前だけだって? えっ、そうなの?! みんなはこういうことやって楽しくないの? へーっ、へんなの!
ところで、最近「掃除をすると運が良くなる」とか「夢をかなえる掃除」とかっていう内容の本が売れてるみたいだけど、僕の経験と観察では必ずしもそうじゃないと思うんだよねぇ。いえいえ、掃除はした方がいいです。汚いのは体にも良くないし、何ごともスムーズに進めるために整理整頓は必要。運が悪いのも、夢がかなわないのも、あまりにも汚くしているからで、掃除や整理整頓して、身の回りも頭もすっきりさせて、さらに考え方も変えて、前向きに生きましょう・・・という考えは大賛成! 諸手を挙げて賛成です。が、結局物事には限度があると思うんだね。僕みたいに掃除を目的にしてしまうっていうのはいかがなもんでしょう?(って、自分で言うな!) 筋トレだけやってなんの運動もせず、鏡を見て喜んでいるようなもの? 釣りだけ楽しんで、魚を食べないようなもの? 仕事してお金稼いでるのに、遊びに使わないようなもの?
成功している人って、そんなに掃除や整理整頓にがんばりすぎてないと思わない? もちろんだらしないわけではない。だいたいというか、そこそこというか、まあまあというか、そんな程度じゃない? それより、もっとプライオリティーの高いことはたくさんあるし、頭の中はしっかり整理されている人ばかりだから、どんどん次の行動に移して、夢を実現していくんだと思わない?
掃除のために掃除をしているだけで、ちゃんと掃除されていないとイライラしちゃうような人にとっては、必ずしも掃除をして人生良くなるものでもないよね? えっ!? 結局それはお前の問題だろうって? 確かに。ハイ、おっしゃる通りです。
CDは邦楽があいうえお順、洋楽がABC順に部屋の壁一面に並んでいる。本は作家別、発行された順に部屋のもう片側の壁一面に並んでいる。僕の大好きな安部恭弘のCDや伊集院静の本が発売されると大変。何百枚ものCDや何百冊もの本をずらして場所を確保しなければならない。だけどそれを楽しんでしまっているような時間の使い方をしている僕だから、ちっとも人生先に進まないっちゅうわけですよ。
「いいかげんな掃除で運が良くなる」とか「適当な掃除で夢がかなう」とか「だいたいの掃除はツキを呼ぶ」ってな本、どなたか書いてくれないでしょうか?