photoessay
#07 10月 天高く
どうして空を見上げるんだろう?
嬉しい時、悲しい時、寂しい時、
楽しい時、苦しい時、切ない時、
がんばった時、打ちのめされた時、
そして、あしたに向かって一歩踏み出す時。
人はどうして空を見上げるんだろう?
空の広さは、心の広さに似ている。
心が狭い時は、空も小さく見える。
心が大きい時は、空も限りなく広がる。
大好きな人とは、いつもこの空でつながっている。
同じこの空を見て、きっと同じことを考えているはず。
みんなの心を救ってくれるこの空の青さを、
だから、決して壊したくない。
だけど、そんな思いさえも人間のおごりなのかもしれない。
だって、地球にとって人類なんてちっぽけな存在。
地球という星の長い営みのなかで、
人類がしたことなんてたかが知れているのかもしれない。
人類ができることなんてたかが知れているのかもしれない。
でも、僕はできることからやってみようと思う。
たった一人ががんばったって仕方ないなんて言わずに。
一人だけやっても仕方ないと思う人が何億人もいることより、
一人でもやろうと思う人が何億人もいることを願おう。
でも、今の暮らしのなかではなかなか難しい。
ただ、プラスマイナスあるのがあたり前で、
ちょっとだけプラスになれば良しとしよう。
肩肘張らずに、まずは一度空を見上げて、深呼吸して、
さて、今日はクルマに乗らずちょっと歩いて出かけようか。
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