見上げれば空は青い |
朝のニュースが今日も悲しく叫ぶ それでもなにもできずに 都会の隅で小さな自分の存在を確認するだけ また僕は迷子になってしまった にせものが大きな顔して街を歩く 数字がすべてと笑う偉い人たちは 歴史を壊してなにをしようとしているのだろう また僕は迷子になってしまった 次の時代に残せるものが 僕にはあるだろうか 子供たちに誇れるものが 僕にはあるだろうか 生きていくことの意味を教えてと 君が少し涙ぐむ うん それはとても難しいね やさしさはどこへ行くのだろう ぬくもりはどこへ行くのだろう せつなさはどこへ行くのだろう この国は この国はどこへ行くのだろう 右と左とで迷ってしまったら そうだ まぶたを閉じて じっと風の音を聞こう ○と×とであしたを決められないけれど そうさ 心をからっぽにして そっと大地の声を聞こう 意味のないことなんて きっとひとつもありゃしないんだ だいじょうぶ 遠回りなんていう人生はないさ 語りすぎもせず 黙りすぎもせず となりにいてくれる君を抱き寄せて 愛をもらってふと 見上げれば空は青い たとえばふたり もしも砂漠の果てで倒れたときに 最後に水を分け合えるだろうか たとえばふたり もしも十年離れて暮らしていても 互いのことを信じていられるだろうか ついこのあいだまで なにもかもひとりで決めてきたけれど こんな僕が 近ごろ必ず君のことを考えているんだ 流されもせず 逆らいもせず となりにいてくれる君に唇寄せて 愛をつたえてふと 見上げれば空は青い 誰かのせいにせず 自分のエゴにせず となりにいてくれる君を抱き寄せて 愛をたくしてふと 見上げれば空は青い 愛をかんじてふと 見上げれば空は青い |