poem
妄想癖
かなり前から思っていたんだけれど
僕には「妄想癖」があって
でもそれは「ヘキ」というほどではなくて
でもやっぱりそれは「妄想」なわけで
なんの根拠もないネガティブな想像なわけで
ほんの小さな「あれ?」から
「もしかしたら」が膨らんで
君がどんどん悪い女の子になっていく

あっ 誤解しないでほしんだけど
君を信用していないわけじゃなくて
もちろん別れの理由をさがしているわけもなくて
単純に不安だったり嫉妬だったり
つまり僕がだめなヤツっていうわけ

妄想に走ってしまう理由なんてとっても簡単

君が別れ際にしてくれたキスが
なんかいつもとちょっと違う感じがしたり
つながるはずの電話がつながらなくて
しばらく連絡が来なかったり
ひさしぶりのデートなのに
君がメールばかり気にしてたり
ゆうべ友達と食事に行った話を
やけにいつも以上に明るく事細かく説明してくれたり
ずっとうちにいたはずの君が
香水をつけておしゃれをしていたり

ねっ バカげてるでしょ?

でもね でも でも でもね
君を抱きしめた瞬間に
すべての妄想が消えて
とても安らかになれるんだ
まるで眠っちゃいそうなくらい
ばかだよね

それにしても僕はだめなヤツ
朝も昼も夜も夢の中でも
君のことで頭がいっぱい

それにしても僕はだめなヤツ
朝も昼も夜も夢の中でも
君のことが心配でしかたない

それにしても僕はだめなヤツ
朝も昼も夜も夢の中でも
君のことが大好きでたまらない

どうせならこのままだめなヤツになって
君に嫌われちゃえばラクなのに
そしたらこんなに苦しい思いしなくていいだろう?

それにしても僕はだめなヤツ
楽しいこともいっぱいあるし
ほんとはものすごく君に愛されてることも
誕生日にこっそり君がプレゼントを用意しくれてることも
みんな知ってるのに

それにしても僕はだめなヤツ
それにしても僕は君が好き
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