poem
冬の布団
冬の寒い部屋の冷たい布団に
震えながらもぐりこむのは
意外に嫌いじゃなかったりする

からだを丸めてぶるぶるしながら
言葉にならないことをぶつぶつ言って
それから君があとから入ってくるのを待つ

女の子の足はいつも冷たいなあ
なんてうっかりつぶやくと
へーみんなそうなの?
なんて君につっこまれて
僕はちょっとしどろもどろ

ぎゅってして ちゅってして またぎゅってして
笑いながらそんなことをしてるときりがないけど
あっという間に布団のなかはあったまってポカポカ

そう言えばあしたは
借りてたウディ・アレンのDVDを返しに行かなくちゃね
もし天気が良かったら
前から言ってた近くの住宅展示場をひやかしに行こうか

とかなんとか言ってるうちに意識をなくして
気がつけば朝
いつの間にか腕枕もはずれていて
新聞配達のバイクの音が遠くで聞こえる

不思議なのは
僕がうっすら目覚めると
同時に君もうっすら目を覚ますこと
以心伝心?

ぎゅってして ちゅってして またぎゅってして
どうせ今日は休日
もうひと眠りしようか
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